現在私は、放課後等デイサービスにて週5×8時間の勤務をし、2日間の公休日を活用して、長崎県内全域を対象とした整理収納アドバイザーとしての仕事をおこなっています。
傍から見ても、そこそこ動き回っている方だとは思いますが、整理収納を利用して無駄な時間を削減しているため、余裕をもって生活を送ることができています。
私の1日の時間配分は、ざっくりと
・睡眠8時間
・仕事8時間
・その他8時間
の3分割。
睡眠に関しては、免疫力の低下や行動力の低下につながるため、優先順位は1番高く絶対に死守したい項目です。
仕事に関しては、これは放課後等デイサービスでの仕事にかかる時間ですが、残業や持ち帰りの仕事が一切ないため、きっちり就業時間内に業務が終わります。
そのため、私が時間捻出で最も注意を払うべきなのは、「その他」の時間です。
私はこの「その他」の時間でもっとも大切にしているのは、家族と過ごす時間です。
ちなみに、私の考える「過ごす」とは、同一の空間に家族全員が存在することだと考えています。
それぞれが、別のことをしていても構いませんが、共同体としての家族が同じ屋根の下でともに同じ時間を過ごすということに重きを置いています。
では、この「その他」時間の割り振りをさらに細かく見てみると、
・身支度→1時間
・家事全般→2時間
・仕事→2時間
・学習→1時間
・自由→2時間
の計8時間。
仕事と学習は、家族が不在、あるいは就寝中におこないますので、実質5時間が家族と在宅で過ごす時間です。
私がこの家族と過ごす時間を創出するために、整理収納の力を身に着けることは大変意義がありました。
整理収納のプロであるアドバイザーは、モノのグルーピングや、使用頻度別収納、動作動線を意識したモノの配置などを工夫し、様々な生活上の時間を生みだすことができます。
ここでよく混同される議論として挙げられるのが、「時短家電」の導入です。
時短家電の代表格としては、掃除の時間を削減することができる「ロボット掃除機」、洗い物の時間を削減することができる「食洗器」、衣類の洗濯にかかる時間を削減することができる「ドラム式洗濯機」などが挙げられるでしょう。個人的には、これら時短家電の導入は、時間の創出に大変有効だと思います。
しかし、私は時短家電だけの導入で、すべてが解決されるとは思いません。
誤解を恐れないのであれば、時短家具の導入はあくまでも対処療法的な効果に過ぎないと考えます。
私時間創出に対して根本的な解決ができるのは、整理収納のスキルが最も有効的な手段であると確信しています。
ここで、例をあげましょう。
「ロボット掃除機」を導入して、部屋の掃除を任せたとして、床にモノが散らばっていれば、掃除機が走行するスペースには限られ、掃除は不徹底に終わるでしょう。
「食洗器」を導入したとして、洗い物の時間は削減されたとしても、洗い終わった食器類を戻す行為は残ります。
「ドラム式洗濯機」を導入したとして、洗濯物を干す・取り込むという工程は省かれますが、それを収めることができないのであれば、洗濯物は一か所に山積みにされるだけです。
このように、例え家電に行為を代行させたとしても、そもそものモノとの付き合い方が分からない状態では、時間創出の本来の効果は発揮できないのです。
ここまで読んでいただければ、既にピンときている方もいらっしゃると思いますが、私はこのような「時短家電」は整理収納の技術と掛け合わせることによって最大限の効果を発揮すると考えています。
「ロボット掃除機」が、床の掃除ができるほど、モノがあるべき場所に収まっている。
「食洗器」を使った後、食器をスムースに戻す行為が苦にならない収納方法を採用している。
「ドラム式洗濯機」を使った後、乾いた洗濯物を収め割り振る場所がある。
このように、整理収納のスキルとその他のアイテムをかけあわせることで、本来あるべきモノの真価が発揮されると考えます。
単純に時間を生みだすといっても、枝葉の部分ばかりに気を取られがちですが、幹の部分にあたる整理収納のスキルを身に着ければ、便利なモノを増やさずとも時間を生みだすことができます。
なお、我が家には先に上げた時短家電は一つもありません。必要だと思っていません。